空調ウェアだけじゃない！シルバー人材センター会員様におすすめの手軽な熱中症対策グッズとは？
2025年6月1日から、事業者に対する熱中症対策の義務化が開始されました。
※下記記事で詳しくご紹介しております。
2025年6月スタート！事業者に義務化される熱中症対策とシルバー人材センターの関係
2025年も昨年同様に暑さが厳しい1年になりそうです。熱中症は屋外だけでなく、屋内でも発生します。屋外、屋内問わず、いろいろな就業場所があるシルバー人材センターの会員様にとって、熱中症対策は命に係わる重要なテーマとなります。
除草・剪定作業を行う会員様などは、ご自分たちで空調ウェアを導入されて、各人での対策を行われていることが多いともお聞きしております。ただ、会員様全員が個人で空調ウェアを購入されて着用されているかというと、そうではないのではないでしょうか。公平性という観点からも、できれば会員様全員にお気軽に使っていただけるような熱中症対策品があるとよいのではないでしょうか。
この記事では、熱中症のメカニズムをご紹介しながら、ジュトクでおすすめの「お手軽」で「コストも抑えて」導入いただける熱中症対策グッズをご紹介していきます。
目次：
1.熱中症はなぜ起こる？まずは仕組みを知る
2.効果的な熱中症対策とは？冷やす場所に注目
3.空調ウェア以外でおすすめしたいお手軽な熱中症対策グッズ
4.これらの熱中症対策グッズをシルバー人材センター様におすすめしたい理由
5.まとめ
1.熱中症はなぜ起こる？まずは仕組みを知る
熱中症とはどのようなものなのか、まずそちらを考えていきます。
参考：熱中症ゼロへ 一般財団法人日本気象協会
https://www.netsuzero.jp/learning
熱中症とは？
熱中症とは、体温調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもることで起こる障害です。さまざまな症状があり、総称として熱中症と呼ばれています。
症状とすると、
・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気
・異常に汗をかく、またはまったく汗をかかない
・体温が高い、皮膚の異常
・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
・水分補給ができない
などが挙げられます。
屋外だけでなく、高温多湿な屋内などでも、汗が蒸発しにくく、熱が逃げにくくなるため、熱中症になる危険が大きいです。
熱中症に特に注意が必要な時期とすると、
・5月の暑い日
・梅雨の晴れ間
・梅雨明け
・お盆明け
などが紹介されています。
熱中症発生のメカニズム
平常時、運動や仕事などで体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。体温が上がったときは、人は、汗をかくこと（気化熱）や、体の表面から空気中に熱を逃がすこと（熱放散）によって、体温を調節しています。
こちらにより、体温を調節する機能がうまく行われているため、人の体温は36℃～37℃くらいに保つことが出来ています。
しかし異常時（気温や湿度が高い環境で激しい運動を行うなど）だと、体内で作られた熱をうまく外に逃すことができなくなります。さらにそのような状態で、運動や活動を続けていくと、体がどんどん熱くなり、汗をかいて体の水分や塩分が減っていきます。
そうすると、体内の血液の流れが悪くなり、体の表面から空気中に熱を逃すことができなくなり、汗もかけなくなってしまいます。このように体温の調節がうまくできなくなると、体の中に熱がたまって体温は上昇してしまいます。
結果、体内の臓器が機能しにくくなっていき、体の調子が悪くなり、熱中症が引き起こされていきます。
屋内での熱中症の発生メカニズム
さきほど、高温多湿な屋内でも熱中症発生リスクがあるとご説明しました。どのような発生メカニズムなのでしょうか。
① 室温・温度の上昇
エアコン未使用、風通しが悪い、日差しの影響（輻射熱）などにより、室温・温度が上昇していきます。
② 体温上昇
その場に長くいる、また活動を続けることにより体内に発生した熱を放射することができず、体温が上がっていきます。
③ 脱水・塩分不足
汗をかく状況で、水分・塩分を補給していかないと、血液の流れが悪くなっていきます。
④ 臓器機能の低下
脳・筋肉・腎臓などに血液が届かなくなり、意識障害やけいれんなどの症状が出てきます。
こちらは一例ですが、屋内においても熱中症対策をしっかり行っていかないと、命の危険が発生します。
シルバー人材センターの就業場所の中でも、屋内は多くあります。また、自転車置き場などでの管理作業などでも気を付けていただきたいです。
2.効果的な熱中症対策とは？冷やす場所に注目
熱中症対策について考えていきます。
いろいろなメディアを通して、様々な熱中症対策が展開されています。
熱中症を防ぐには、「こまめな水分補給」「涼しい場所での休憩」に加えて、身体の熱を効果的に逃がすことが大切です。つまり、体を冷やすことです。
参考：ウェザーニュース
https://weathernews.jp/s/topics/202208/120245/
体を冷やす上で、大切な場所が3か所ありますが、ご存じでしょうか？
それは、三大局所冷却と呼ばれる場所です。
●前頸部の両脇(ぜんけいぶ：首の前面の左右)
●腋窩部(えきかぶ：両脇の下)
●鼠径部(そけいぶ：脚の付け根の前面)
の三カ所です。
なぜ上記の三カ所なのかと言いますと、体表近くを太い静脈が流れている場所だからです。皮膚を通して静脈血を冷やしてあげると、大量の冷えた血液が体内に戻り、効果的に体内を冷やすことができるからです。
他にも、手のひらや足裏を冷やすことも効果的です。
冷えたペットボトルを手に握るなどの方法で冷やすと、全身の冷却にも役立ちます。
夏場はペットボトルを外に置いておくとすぐ温まってしまいますので、簡易なクーラーボックスでもよいので、そこにペットボトル飲料と保冷剤を入れて、現場に向かう、などをおすすめいたします。
このように、熱中症を防ぐためには、体の適切場所を冷やすことが効果的です。
そこで、それらの場所をお手軽に、効果的に冷やすことができるおすすめのグッズを、次のパートでご紹介させていただきます。
3.空調ウェア以外でおすすめしたいお手軽な熱中症対策グッズ
先ほどご紹介した、体を冷やす上での大切な3か所のうち、2カ所について、効果的に冷やすためのおすすめグッズをご紹介してまいります。
今回ご紹介する熱中症対策グッズは、空調ウェア以外となります。
※下記記事からも、熱中症対策グッズについてお読みいただけます。
シルバー人材センター会員様向け熱中症対策品のご紹介
「前頸部の両脇(ぜんけいぶ：首の前面の左右)」を効果的に冷やすグッズ
●アイスネックリング
数年前から多くの種類が発売されるようになり、多くの人が身に着けているのを目にする機会も多いかと思います。
会員様世代では使っている方が少ない印象がありますが、熱中症対策としては、気軽に使えて、かつ、大事な首部分を冷やすことが出来るアイテムです。
こちらは、冷やすことで何度も使えることができるエコアイテムでもあります。
28℃以下になると凝固し始めるPCM素材を使用していますので、冷水であれば約30分浸しておく、または冷凍庫で約20分冷やしておけば、ヒンヤリ、首に巻くことが出来ます。
電源や充電は不要ですし、繰り返し使っていただけます。
目安としては1つあたり1000円前後でご購入いただけますので、啓発品としてもご活用いただけるのではないでしょうか。
「腋窩部(えきかぶ：両脇の下)」を効果的に冷やすグッズ
●アイスベスト
保冷剤ポケットがついたベストです。保冷剤を入れて着用することで、脇、そして背中部分を効果的に冷却することができます。
この商品で使用する保冷剤（アイスパック）は気温40℃以下の環境下の場合、4℃～10℃の状態で約4時間持続することができます。
シルバー人材センターの就業の場合、4時間くらいの作業が多いのではないでしょうか。それであれば、作業前に保冷剤（アイスパック）をセットした状態であれば、作業中快適な状態をキープすることができます。
仮に4時間以上の作業であれば、保冷剤（アイスパック）をもう1セット準備しておき、クーラーボックス等に入れて現場に持っていき、交換用として使うことで、さらに長い時間活用いただけます。
目安としては、1セット5000円前後でご購入いただけます。
空調ウェアが、ウェア＋バッテリーのセットで購入しようとすると、1万円以上かかる商品が多くなりますので、そちらに比べると、だいぶコストを抑える事が出来ます。
上記2つのアイテムにつきまして、お問合せいただければ詳細なご説明をさせていただきます。
お問い合わせは下記からお願いいたします。
4.これらの熱中症対策グッズをシルバー人材センター様におすすめしたい理由
空調ウェア以外の熱中症対策グッズとして、「アイスリング」、「アイスベスト」をご紹介させていただきました。
なぜ、こういった熱中症対策グッズをシルバー人材センター様におすすめしたいのか、をご説明させてください。
会員様ご自身のため、そして会員様のご家族のために
シルバー人材センターで就業されている会員様は、みなさん「地域に貢献していきたい」「まだまだ元気で働きたい」「楽しく過ごしていきたい」という意欲をお持ちです。
身体的にも、精神的にも元気な方が多いです。
ただ、そういった方の方が、「自分は大丈夫だから」と体力を過信してしまうことがあります。
たしかに熱中症対策を考えるうえで、日頃の運動や体力は必要です。しかし、体力があるから熱中症にかからないかというと、決してそうではありません。しっかりとした対策を行わなければ、誰もが命の危険にさらされてしまいます。
会員様ご自身のため、もございますが、会員様のご家族は「いつもシルバー人材センターの活動がんばってくれているけれど、熱中症で倒れたりしないだろうか」と日々不安を持たれていらっしゃるのもかもしれません。
会員様のご家族のためにも、シルバー人材センターで働くすべての会員の皆様が、健康で居続けることのできるお手伝いを、私たちはさせて頂きたいと思っています。
会員様個人の対策だけでは限界もある
全国のシルバー人材センター様のお話をお聞きしますと、空調ウェアについては「会員様各個人で購入して使っている」という声が多いです。
とくに、刈払い機を使った除草作業や、剪定作業に従事されている会員様は個人で空調ウェアを準備されている、とお聞きしています。
ただ、たとえば、手で草をとる、公園の清掃をする、などの草取り班の皆様はいかがでしょうか？全員が空調ウェアを着用している、ということは少ないのではないでしょうか？
また、屋内でも熱中症の危険があるとお伝えしました。たとえば駐輪場整理をしている会員様は全員、空調ウェアを着用していらっしゃるでしょうか？
空調ウェアはそれなりに高価となります。シルバー人材センター側で全会員様分を準備し、貸与する、などはコスト的に難しさがあるのではと思います。
ただし、熱中症対策を進める上で、「会員様各個人で気を付けてください」とだけアナウンスしていくことには限界もある、そのような声を、職員様からお聞きすることもございます。
そのような課題を解決するためには、比較的安価で準備ができ、会員様全員に貸与することができる、またはお配りすることができる熱中症対策品が必要ではないだろうか、と私たちは考えました。
熱中症対策に頭を悩ませているシルバー人材センター職員様も多くいらっしゃるのではと思います。
まずはぜひ、この記事を参考にしていただければ幸いですし、お気軽にご相談をしていただければと考えております。
5.まとめ
空調ウェアにとどまらない、シルバー人材センター会員様におすすめの熱中症対策グッズをご紹介してまいりました。
熱中症対策というと、高価な機器などに目が行きがちになりますが、ご紹介したようなお手軽で効果的な方法がございます。
アイスベストなどは、「存在は知っていたけれど、詳しくは知らなかった」というお声を多くいただきます。
体を冷やす場所に注目した熱中症対策グッズ、シルバー人材センターで働く会員様全員の健康を守るため、夏に向けて取り入れてみるのはいかがでしょうか？
「地域社会を元気にしたい」
地域を支えるシルバー人材センター様の活動を応援させていただくことで、その願いを実現していきたいと考えております。
ぜひ皆さまの活動におけるお困りごと、ご相談いただければと思います。
お問い合わせはこちらまで。