
ジュトクでは全国47都道府県のシルバー人材センター様とお取引させていただいております。職員様のお話をお聞きする機会も多いのですが、地域ごとの違いを感じることも数多くあります。
会員数、会員の男女比率、就業内容、請負・委任と派遣の割合、など・・。
もちろん全国共通している課題なども存在していますが、なぜこんなに地域によって違いがあるのだろうか、と考えました。
地域ごとの特徴を数字的、統計的に比較する方法はないかと調べている中で、RESAS(リーサス)地域経済分析システムを発見いたしました。
すでにご存じである、ご活用されている、などのシルバー人材センター様もいらっしゃるかとは思いますが、筆者なりにRESASを活用して、各地域を分析してみよう!と一念発起しました。勉強中ですので、記事を作成しながらRESASならびに各地域への理解を深めていく予定です。
※なお、今回の記事は令和7年(2025)年1月時点の情報を元に作成しています。ご了承ください。
目次:
1.RESASとは
2.ジュトク本社がある愛知県豊橋市についてRESASで調べてみた
3.比較対象として埼玉県川越市についてRESASで調べてみた
4.豊橋市シルバー人材センターと川越市シルバー人材センターを数字的に比較してみた
5.シルバー人材センター活動でのRESAS活用方法を考えてみた
6.まとめ
1.RESASとは

RESAS(リーサス)地域経済分析システムは、下記から利用できます。
https://resas-portal.go.jp/
RESASでどのようなことができるのか、については下記で詳しく掲載されています。
https://resas-portal.go.jp/service/#resas
上記サイトでは、一言で表すと「産業構造や人口動態、人の流れなどのデータを集約し、可視化するシステムです」と説明されています。
可視化、つまりグラフや表などの形で様々な統計資料を見ることができます。
見ることができる資料としては
●人口マップ
●地域経済循環マップ
●産業構造マップ
●企業活動マップ
●消費マップ
●観光マップ
●まちづくりマップ
●医療・福祉マップ
●地域財政マップ
などがあります(2025年1月現在)。
統計資料というと数字の羅列で「理解が難しい」と利用を挫折してしまうこともあると思いますが、RESASでは「見やすく・分かりやすい」形で見える化してくれていますので、利用しやすいのではないでしょうか。
日本全体での統計を見る、自分が見たい地域での統計を見る、などもできますし、地域同士で比較をして検討を進めることもできます。
人口マップでは将来にわたる人口推移の予測も確認できます。今後の老年人口がどのようになっていくのか、など自地域の予測を知ることで、今後の活動案を検討することにも役立ちます。
RESASにはデータ分析支援機能もあります。
https://resas.go.jp/data-analysis-support/#/top/-/-/-/-
分析したい地域を選ぶと、RESASに搭載されている数多くのデータ・分析グラフの中から、各分析テーマに沿った代表的な分析画面を抽出して表示してくれます。
分析結果から施策を検討するヒントなどのコメントも表示されるので、初めてRESASを使う場合は、ここから進めていくことがよいかもしれません。
RESASを使う上で、あまりにも多くのデータを見ることができるので、筆者も正直何から始めていいか迷ったのですが、上記のデータ分析支援機能を使うことで、RESASへの理解を深めることができました。
RESASのサイトでは、各地域の課題分析の流れが示され、活用事例も確認することができますので、それらをチェックしていくことで、自地域での活用方法の検討を進めていくこともおすすめです。
2.ジュトク本社がある愛知県豊橋市についてRESASで調べてみた

わたしたちジュトクは、愛知県豊橋市に本社を構えています。
日本のほぼ真ん中に位置している愛知県豊橋市。東は静岡県と接し、南は太平洋、西は三河湾に面して、豊かな自然と温暖な気候に恵まれています。
愛知県では第5位の人口となり、いわゆる中核都市となります。名物としては、豊橋カレーうどん(カレーうどんの中に、とろろごはんも入っているのが特徴です)、手筒花火、大正14年開通の路面電車などが挙げられます。路面電車が現在も市民の足として活用されています。沿線には、歴史が感じられる建物もあり、観光スポットとして楽しまれています。
最近では、アニメ作品でも取り上げられている豊橋市です。
RESASで地域の分析をはじめるうえで、私たちのホームタウン、愛知県豊橋市からスタートしてみました。
豊橋市のホームページによると、
https://www.city.toyohashi.lg.jp/8025.htm
令和7年(2025年)1月1日時点での人口は、
総数 366,089人(うち外国人21,528人)
男性 183,516人(うち外国人11,096人)
女性 182,573人(うち外国人10,423人)
となっています。
また、豊橋市の面積は、262.00平方キロメートルとなります。
ここから、RESASのデータ分析支援機能を使い、豊橋市の各データを確認していきます。
まずは「人口推移」です。

日本のどの地域でも同様ですが、今後は緩やかに人口が減少していきます。
そして、老年人口の割合が高まっていきます。
この分析では、類似自治体と比較することができます。
下記のような画面で、比較する自治体を探すことができますので便利です。

次に「人口ピラミッド」です。
人口の男女別・年齢別構成の今後の推移を把握していきます。

RESASでの示唆として、
豊橋市は、
2020年から2045年にかけて老年人口(65歳以上)は16.7%増加する。
2020年から2045年にかけて生産年齢人口(15歳〜64歳)は21.4%減少する。
2020年から2045年にかけて年少人口(0歳〜14歳)は21.2%減少する。
とされています。
次に「合計特殊出生率と人口推移」についてです。
※合計特殊出生率は、15~49才までの年齢別出生率を合計したもの、です。
出典:厚生労働省HPより
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/dl/tfr.pdf

RESASでの示唆として、
豊橋市は、
2013-2017年の合計特殊出生率は全国と比較して高い。
2013-2017年の合計特殊出生率は2021年の愛知県と比較して高い。
とされています。
次に「From-To(定住人口)」についてです。
豊橋市に他自治体から転入、豊橋市から他自治体へ転出、についてのデータを確認できます。

RESASでの示唆として、
豊橋市は、
県内では、田原市からの転入超過が最も多く、豊川市への転出超過が最も多い。
県外では、福井県越前市からの転入超過が最も多く、静岡県湖西市への転出超過が最も多い。
都道府県別では、岐阜県からの転入超過が最も多く、愛知県への転出超過が最も多い。
とされています。
人口関係のまとめとして、「人口推移のまとめ」を確認できます。

豊橋市は、
総人口は2020年と比較して2025年に98.2%、2035年に93.3%、2045年に87.2%になる。
という予測になっています。
次に各産業について確認していきたいと思います。
(各産業について、掘り下げもできるのですが、今回は簡単に触れていきます)
まず一次産業についてです。
豊橋市には農業や畜産業が盛んな地域でもあります。
豊橋市における農業の構造を把握するために、「品目別農業産出額」を確認していきます。

野菜の割合が一番大きく、豚、果実、鶏卵、と続いていきます。
(豊橋市の名産といえば、うずら卵があります!)
次に二次産業、三次産業を見ていきます。
「全産業の全体像」として、2021年の企業数(企業単位)を確認してみましょう。

豊橋市 2021年企業数(企業単位)大分類として、合計10596社がリストアップされています。
卸売業、小売業が2238社
宿泊業、飲食サービス業が1230社
建設業が1226社
製造業が1190社
と続いていきます。
個人的な感覚としては製造業がもっと上位に来るのではと思っていたので、意外でした。
最後に主要産業の状況を確認していきます。

表の矢印が上向きなものは、全国平均以上の状況になっていることを示しています。
※各数字の下部分にある()の数字は特化係数を示していて、特化係数1が全国平均となります。
ここから考えると、豊橋市の主要産業は全国平均異常の結果を出しているということになりますね。
RESASで豊橋市の状況を確認してみました。
今までなんとなく感じていた内容が、数字やビジュアルで表現されて見ることで、焦点が絞られてきます。
ただ、「ここから何がわかるのだろう?」と考えたとき、比較対象が必要なのではないか、と思うようになりました。
3.比較対象として埼玉県川越市についてRESASで調べてみた

愛知県豊橋市と比較する自治体をどこにすべきか、ここは悩みました。
おそらくここに正解はないのだと思いますが、比較対象をどうするのかはキーポイントだと思います。
筆者はまず人口規模から比較対象を探すことにしました。
先ほども書きましたが、豊橋市の人口は総数366,089人(令和7年1月1日時点)です。
愛知県内で近い人口規模の自治体を探すと、
岡崎市
一宮市
などが挙げられます。
他の都道府県で近い人口規模の自治体を探すと、
神奈川県横須賀市
群馬県高崎市
東京都北区
東京都新宿区
埼玉県川越市
東京都中野区
大阪府高槻市
などがありました。
人口的に豊橋市に近しい自治体、結構選択肢が出てきてしまいました。
この時点で、まず同じような結果が出やすいであろう「愛知県」の自治体は比較対象から外すことにしました。
そして、残った他都道府県の自治体から、豊橋市とは自治体の特性がだいぶ異なるかもしれないと考えた大都市圏の自治体、そして県庁所在地は外すことにしました。
そこで残るのは、
神奈川県横須賀市
群馬県高崎市
埼玉県川越市
大阪府高槻市
の4自治体となります。
この中から、筆者は埼玉県川越市を選択することにしました。
理由はいくつかあるのですが、詳細は割愛させていただきます。
(一つ書くとすると、比較的大都市圏に近い、でも地方都市である、などで豊橋市との共通点があったことがあります。しかし、関東圏と東海圏の違いがあるので、比較対象として差分が出やすいのでは、と考えました)
ではここから、RESASで埼玉県川越市について調べた結果を記載していきます。
豊橋市で調べた内容と同じ項目にしてあります。
川越市のホームページによると、
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/shisei/tokei/1007912/1007913.html
令和7年(2025年)1月1日時点での人口は、
総数 352,805人
男性 175,530人
女性 177,275人
となっています。
また、川越市の面積は、109.13平方キロメートルとなります。
まず「人口推移」です。

RESASからの示唆として、
川越市は、
2020年の年少人口割合、生産年齢人口割合、老年人口割合は愛知県豊橋市と比べて低い。
総人口は2020年と比較して2025年に100.7%、2035年に98.9%、2045年に95.7%になる。
とされています。
次に「人口ピラミッド」です。

RESASからの示唆として
川越市は、
2020年から2045年にかけて老年人口(65歳以上)は26%増加する。
2020年から2045年にかけて生産年齢人口(15歳〜64歳)は3.8%増加する。
2020年から2045年にかけて年少人口(0歳〜14歳)は5.3%増加する。
とされています。
※豊橋市は、下記の示唆でした。
2020年から2045年にかけて老年人口(65歳以上)は16.7%増加する。
2020年から2045年にかけて生産年齢人口(15歳〜64歳)は21.4%減少する。
2020年から2045年にかけて年少人口(0歳〜14歳)は21.2%減少する。
川越市は生産年齢人口ならびに年少人口は増加すると示唆されています。このあたり、豊橋市との差が出ていますね。
次に「合計特殊出生率と人口推移」です。

RESASからの示唆として
川越市は、
2013-2017年の合計特殊出生率は全国と比較して低い。
2013-2017年の合計特殊出生率は2021年の埼玉県と比較して高い。
とされています。
※豊橋市の特殊出生率は1.6でしたので、川越市の方が少ないのですが、上記で記載したように、川越市の生産年齢人口や年少人口は増えていく予測です。これは川越市への転入する人が多く、転出する人が少ないから、などでしょうか・・?
次に「From-To(定住人口)」です。

RESASからの示唆として
川越市は
県内では、富士見市からの転入超過が最も多く、鶴ヶ島市への転出超過が最も多い。
県外では、東京都練馬区からの転入超過が最も多く、神奈川県藤沢市への転出超過が最も多い。
都道府県別では、埼玉県からの転入超過が最も多く、神奈川県への転出超過が最も多い。
とされています。
※豊橋市と比べて転入超過の人数がとても多いです。これは立地の関係もあるのではと予測しています。東京都心へ通勤するベッドタウンとしても利便性が高いという理由でしょうか。もちろん豊橋市からも、近い都市である名古屋市へ通勤している方も多くいらっしゃいますが、ベッドタウンになっているかというと、個人的には思わないので、そのあたりの差があるのかもしれません。
「人口推移のまとめ」です。

RESASからの示唆として
川越市は
・総人口は2020年と比較して2025年に100.7%、2035年に98.9%、2045年に95.7%になる。
とされています。
※
豊橋市は、総人口は2020年と比較して2025年に98.2%、2035年に93.3%、2045年に87.2%になる。
と予測されていました。
人口が減少することは同様ですが、川越市の方が人口減少幅は小さいということになります。
次に産業について確認していきます。
まずは「品目別農業産出額」です。

川越市の農業産出額(推計)は648千円となり、豊橋市の3,835千円と比べると大きな差があることがわかります。
また川越市では、野菜・米・花きなどがメイン品目となっており、豊橋市の方が多くの品目を産出していることが分かります。
次は「2021年企業数(企業単位)大分類」です。

川越市 2021年企業数(企業単位)大分類として、合計7180社がリストアップされています。
卸売業、小売業が1369社
建設業が990社
製造業が719社
宿泊業・飲食サービス業が1190社
と続いていきます。
※豊橋市 2021年企業数(企業単位)大分類として、合計10596社がリストアップされています。
川越市の方が企業数は少ない(川越市は合計7180社)ことに驚きました。このあたりは面積の違いも影響するのかもしれません。(豊橋市の方が、川越市に比べて約2.4倍広い面積)
また豊橋市では「宿泊業、飲食サービス業」が二番目に多い企業分類となっていることも、何か特徴があるのではと、川越市と比べることで気づきが得られます。
最後に「主要産業の状況」です。

主要産業として、「飲食料品小売業」「医療業」「化学工業」などが取り上げられています。上記の企業数大分類では大きな割合を示している産業群ではありませんでしたが、川越市では、こういった産業のポテンシャルが高いということだと思われます。
以上のように、RESASを使い、埼玉県川越市の調査をしてみました。
豊橋市との比較コメントも各場所で記載してみましたが、他自治体と比較することで見えてくる事柄もあるな、と感じました。
4.豊橋市シルバー人材センターと川越市シルバー人材センターを数字的に比較してみた

この記事は「シルバー人材センター活動を大研究」というカテゴリーで作成しております。ここまで書いてきました各地域の特性が、シルバー人材センター様の活動において、どのような影響があるのか、を考えていきたいと思います。
そこで、各市におけるシルバー人材センター様を取り上げさせていただきます。
公益社団法人豊橋市シルバー人材センター様
https://webc.sjc.ne.jp/toyohashi/index
公益社団法人川越市シルバー人材センター様
https://webc.sjc.ne.jp/kawagoe/index
両センター様とも、ジュトクではお取引させていただいております。
ただ、こちらではあくまで「数字的」な比較を行うことを目的としているため、
公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会様で公開されている統計ページに記載されている数字をもとに考察していきたいと思います。
https://zsjc.or.jp/toukei/list_page#statistics
令和5年度における両センター様の統計結果はこちらになります。


上記の結果を比較するため、項目を絞ったうえで比較表を作ってみました。

●会員数の比較
豊橋市シルバー人材センター 会員数合計 2168人
川越市シルバー人材センター 会員数合計 2196人
とほぼ同様になります。
ただし、人口規模とすると、豊橋市の方が川越市より14517人多いため、粗入会率とすると豊橋市は川越市よりマイナス0.1%となります。
●女性会員数の割合
豊橋市シルバー人材センター 42.9%
川越市シルバー人材センター 30.7%
と大きな差が出ています。
こちらは数字的な側面からは理由が分かりません。豊橋市シルバー人材センターでは女性会員を惹きつける何かしらがあるのかもしれませんし、女性会員獲得のための施策を強化されたのかもしれません。
●就業実人員の請負・委任と派遣の比較
豊橋市シルバー人材センター
請負・委任 1189人
派遣 721人
川越市シルバー人材センター
請負・委任 1657人
派遣 216人
豊橋市では「派遣」の人数が川越市と比べて多いことが分かります。
●公民比
豊橋市シルバー人材センター 公共18.9:民間81.1
川越市シルバー人材センター 公共47.5:民間52.5
豊橋市は民間の割合が非常に高く、川越市は公共と民間の割合がバランスよい形となっています。
(全国的には、民間の割合が高くなっている傾向です)
上記2つの項目、「豊橋市は派遣が多い、民間の仕事が多い」については、どのような理由からなのでしょうか。
RESASの結果から筆者が考えることとしては、「事業者数の違い」があるのではないかという点があります。
・豊橋市 2021年企業数(企業単位)大分類 合計10596社
・川越市 2021年企業数(企業単位)大分類 合計7180社
となり、
豊橋市の企業数は、川越市の1.47倍近くになります。
民間の仕事には一般家庭の仕事も含まれるため、企業数の差だけでは判断できませんし、派遣がすべて一般企業からの仕事とはならないかもしれないですが、企業数の違いは、何かしら影響しているのでは、と思います。
●契約金額と受注件数
豊橋市シルバー人材センター
契約金額 898,774千円
受注件数 8,167件
川越市シルバー人材センター
契約金額 970,150千円
受注件数 2,277件
ここにも大きな違いが見受けられます。
受注件数的には、豊橋市シルバー人材センターは、川越市シルバー人材センターの3.6倍近くとなります。
しかし、契約金額とすると、川越市の方が71,376千円多い結果となっています。
明確に計算はできないのかもしれませんが、受注件数と契約金額から、1件あたりの契約金額を算出してみました。
豊橋市シルバー人材センターは110千円、川越市シルバー人材センターは426千円となり、大きな差が出ています。
なぜかの部分は数字的な観点から導くことが難しいですが、仮定とすると、こちらも公共と民間の比率が影響しているのではと筆者は考えています。
5.シルバー人材センター活動でのRESAS活用方法を考えてみた

愛知県豊橋市、そして埼玉県川越市の情報をRESASで調べ、各シルバー人材センター様の活動結果を数字の面から分析してみました。
RESASは、シルバー人材センター活動において、どのように活用できるのか考えてみたいと思います。
●参考となる他自治体を探す
RESASでは、類似自治体検索の機能があり、人口規模、年齢階層別人口割合が類似した自治体、全産業の従業者割合(事業者単位)が類似した自治体など、様々な条件で探すことができます。
「あの自治体は自分たちの参考になるのでは?」というヒントをもらえるのではないでしょうか。
RESASで参考となる自治体を探す→該当自治体のシルバー人材センター様の情報を調べる→自分たちの活動のヒントにする。
などの流れが構築できます。
●自分の地域の人口推移を知ることで将来ビジョンを明確にする
RESASでは総人口、年代別人口がどのように推移していくかを把握することができます。
シルバー人材センター会員の対象である60代以降の方がどのくらいの人数となっていくのか、そのうち何割の方に会員となっていただけることを目指すのか。
3か年、5か年など中期計画を作成される際に、参考となるデータが揃っています。自地域における対象年代別人口数を確認することで将来ビジョンを明確にすることができるのではないでしょうか。
●自分の地域における有力な産業を確認する
RESASでは対象地域における有力な産業を確認することができます。また地図を表示させて、どこに事業所が多く存在しているのか、なども確認できます。民間での就業機会を増やしていく活動も今後より必要になっていきます。どういった産業の、どういった分野に就業機会がありそうなのか、ターゲットを絞るための検討材料としても活用できそうです。
他にも様々な活用方法は出てくるのではと思います。
筆者もこれからの活動で、考えていきます。
6.まとめ
RESAS(リーサス)地域経済分析システムを使うと、どのようなことができるのか、考察を進めてきました。
今回は私たちジュトクのホームタウンである愛知県豊橋市を取り上げ、比較として埼玉県川越市を調査し、その結果がシルバー人材センターの活動において、どのような活用ができるのかを検討してみました。
筆者も現状勉強中ということもあり、今回はシンプルな考察になっています。
使用方法の研究を進めることで、シルバー人材センターでの有意義な活用方法を見出していければと考えています。
今回の記事をお読みいただいたシルバー人材センター職員様で、RESASが気になりましたら、ぜひ一度RESASのサイトにアクセスしてみてください。
https://resas-portal.go.jp/
新しい気づきが得られるようでしたら幸いです。
長文の記事、最後までお読みいただきありがとうございました!
「地域社会を元気にしたい」
地域を支えるシルバー人材センター様の活動を応援させていただくことで、その願いを実現していきたいと考えております。
ぜひ皆さまの活動におけるお困りごと、ご相談いただければと思います。
お問い合わせはこちらまで。